利尻山・礼文島山行報告 |
NO. |
日付 |
山名 |
参加者 |
会員 | 障害者(視障) | 2名 |
健常者 | 6名 |
1 |
平成16年7月1日〜4日 | 利尻山・礼文島 | 合計 10名 | 会員外 | 障害者 | 1名 |
健常者 | 1名 |
コースタイム: |
天候: 7/1 晴れ 7/2 快晴 7/3 晴れ 7/4 曇り |
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★7月1日 フェリーを下り、民宿に電話をして迎えに来てもらう。クーラーが入っているのではないかと思うくらい、肌寒い。民宿に着くと、すぐに夕食となり、バスで利尻富士温泉まで連れて行ってもらい、さっぱりとした。ただ、ちょっとあわただしい。民宿で乾杯をして、明日の英気を養い、早めに床についた。 ★7月2日 車に乗って走り出すと、すぐに日の出となった。北国の朝は早い。 傾斜はさらにきつくなり、七曲がりの7合目に到着。先頭を行くYさん、Oさん、NRさんは、ここで休まず、さらに先に行ったようだ。私たちも先を急ぐ。 長官山で、全員合流する。長官山からは、利尻山の山頂が、ひときわ高く急傾斜でせり上がっている。ここで、MさんとNTさんが、避難小屋までにすると言う。行っていけないことはないが、みなさんに迷惑をかけまいとする配慮に感謝する。 山頂を目指すグループは、避難小屋からさらに登り出す。9合目付近では、エゾツツジやミヤマアズマギクが咲いていた。9合目を過ぎると、道は小さな火山岩がガラガラと積み重なっていて、足下が滑りやすくなる。また、風が非常に強くなり、目にゴミが入って痛い。上から、大勢の人たちが下りてくる。私は、Oさんをサポートしながら登っているので、行き違いに少し苦労した。ガレた道を登り、岩溝のようなところを過ぎると、山頂が目の前に迫ってきた。 ほぼ予定時間の12時5分、無事に山頂に到着した。山頂には、すでに人は少なく、また思ったよりも風が弱く、登頂を喜び合う。今回、参加せず、東京でみんなの無事を心配しているMTさんに電話を入れ、喜びを分かち合う。 ほぼ予定の時間とは言っても、視覚障害者の人がいると下りに時間がかかる。離れがたい山頂をあとにして、下山にかかる。このコースは、足下が悪いが、落ちてどこまでも転がるようなところがないのがありがたい。Oさんをサポートしながら、できるだけ滑らないように、慎重に下る。しかし、下りは長い。ようやく9合目にたどり着き、ガレた道から解放されたが、Mさんたちが待つ避難小屋まではかなりの時間がかかった。 避難小屋で、Mさんたちと合流し、携帯トイレで用を足したりしてから、下山にかかる。どこまでも続く長い下りを、サポートを交代しながら下る。6合目が近づく頃、頭上にヘリコプターが近づいてきた。何かあったなと見ていたら、下で赤い布を振る人が見えた。すると、ヘリコプターからするすると二人の人が降りてきた。横を通り過ぎるとき少し見てみると、左足を怪我しているようで、足を固定していた。 私はNTさんのサポートをしながら、先頭を下ってきた。しかし、後方グループとの差が開いたため、5合目で待って合流しようと思った。後方グループに、その旨伝えると、彼らは、今5合目にいるという。私たちのいるところは標高約600m。昭文社の地図では、5合目は約500mだ。後方グループは先頭を追い抜いていないから、どう考えてもおかしいと思ったが、後方グループは5合目の看板の前で電話をしているという。はっきりしないので、4合目で合流することにして、下降を開始する。どうも、私たちは5合目の看板を見落としてしまったようだ。それにしても、地図と現地の違いは困ったものだ。 4合目で、女性陣に先に下ってもらい、私が待って、後方グループと合流する。途中、甘露泉で水を飲んだり靴を洗ったりして、登山口の北麓野営場で、民宿の車に乗せてもらい、利尻富士温泉に直行した。 ★7月3日 香深港には、桃岩荘の人が待っていて、私たちの荷物を桃岩荘まで運んでくれる。海鮮丼や三色丼を食べ、バスで礼文島の最も南にある知床に向かう。知床から幅の広い道を緩やかに登りはじめる。登るにつれ、たぶんレブンソウだと思えるマメ科の花が咲いていた。それと、こちらのウグイスは、本州のウグイスと少し違う鳴き方をしていたようだ。桃岩荘の人から貸してもらった案内図に書かれていた「秘密の花園」に行ってみる。ここは、イブキトラノオが一面に咲き、素晴らしいところだ。レブンシオガマやエゾカンゾウが咲き、ぜひ見たかったレブンウスユキソウも咲いていた。また、鳥は、ノビタキやノゴマ、コヨシキリが見られた。 秘密の花園を過ぎ、元地灯台を過ぎると、左側に日本海がよく見える。右手には利尻富士が聳え、素晴らしい展望だ。そして、私たちの周囲やこれから向かう方向は、高山植物が咲き乱れ、素晴らしい草原が広がっている。レブンキンバイソウやエゾスカシユリ、ハマナス、コウリンタンポポなども咲いている。 桃岩荘の案内図に書かれていた大倉山から、桃岩荘に向かって、大声で叫ぶと、旗を振って大きな声でコールが返ってきた。ここから、アップダウンを繰り返しながら、桃岩の展望台まで、お花畑の中を行く。展望台で、駐車場のトイレに行くグループと近道をするグループに分かれて下る。私は、近道を来たが、待っている時間が寒くてたまらなかった。 合流地点から、さらに下り、車道に下りて、礼文島に一つしかないというトンネルをくぐって桃岩荘に向かった。 ★7月4日 元地のバス停に戻り、瑪瑙海岸で瑪瑙を探したり、売店で買い物をしたり、花の写真を撮ったりして、バスの時間を待つ。 記:網干 |