美ヶ原個人山行報告 |
NO. |
日付 |
山名 |
参加者 |
会員 | 障害者 | 6名 |
健常者 | 8名 |
1 |
平成22年12月25日〜26日 | 美ヶ原 | 合計 15名 | 会員外 (賛助員含む) |
障害者 | 0名 |
健常者 | 1名 |
コースタイム: 12/25 美ヶ原高原ホテル山本小屋(13:25)…牛伏山(14:00-14:05)… 美ヶ原高原ホテル山本小屋(14:30) 12/26 美ヶ原高原ホテル山本小屋(9:00)…王ヶ頭(10:05-10:10)… 美ヶ原高原ホテル山本小屋(11:10) |
天候: 12/25 曇り、 12/26 霧後曇り |
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★12月25日 下諏訪駅で下車し、美ヶ原高原ホテル山本小屋の送迎バスに乗車し、山本小屋に向かう。駅周辺もうっすらと雪化粧していたが、登るにつれて、雪が多くなっていく。ビーナスラインの上部に来ると、もう完全に一面の銀世界だ。 山本小屋に着き、受付を済ませて部屋に案内してもらう。廊下などは非常に寒い。部屋の中も、最初は3℃程度だった。ストーブをつけて暖を取りながら昼食とする。 昼食後は、牛伏山に登ることにする。小屋でスノーシューを借り、小屋の方から足のサイズを合わせていただいて、各自、スノーシューを履く。人数が多いので、さすがに時間がかかるが、しっかりと準備をして歩きはじめる。 美ヶ原を訪れたのは、今回が初めてだが、昭文社の地図を良く読んでいなかったこともあるが、地図に書かれた名前だけを見て、美ヶ原高原ホテルと山本小屋という二つの山荘があるものとばかり思っていた。しかし、地図に書かれた山本小屋は、休憩所なので、正しくは、山本小屋ふる里館のことだった。そして、高原ホテルは、美ヶ原高原ホテル山本小屋が正式名称だ。 その辺を勘違いしていたため、牛伏山に登ろうと歩きはじめたら、すぐ目の前に美しの塔が見えたため、すぐに180度方向転換して、牛伏山に向かった。 周囲は、十分視界があるものの、北西風が強く、非常に寒い。スノーシューを利かせて登っていくと、30分ほどで牛伏山に到着した。遮るものが何もなく、非常に寒いため、長居はできない。集合写真を撮って、早々に下山にかかる。それでも、山頂からは、明日登る予定の王ヶ頭や長野市方面が見えていたようだ。 山本小屋に戻って、部屋で歓談の一時を過ごす。夕食時には、クリスマスケーキが振る舞われ、ろうそくを立てて、クリスマスを祝った。 ★12月26日 昨日同様、スノーシューをセットし、昨日の牛伏山とは反対側に歩きはじめる。 昨日より、視界は良くないものの、風は少し弱いようだ。美ヶ原といえば、やはり美しの塔が有名だ。そこで集合写真を撮る。ただ、AさんとNRさんは、スノーシューを使わず、アイゼンで来たため、ここから引き返して、小屋で待つことにする。 他のメンバーは、牧場に着けられた遊歩道を歩いて王ヶ頭に向かう。美ヶ原を巡回する雪上車が何台か通り過ぎて行った。緩やかな高原の斜面に佇む木々は、美しい樹氷となっている。この樹氷を青空の下で見られたら、今回参加した子どもたちの心にも、きっと強く印象つけられると思うのだが、自然は、決して人が望むようには動いてくれない。 凍り付いたような「美ヶ原高原」の大きな木の看板を過ぎると、電波塔が見え始めてきた。昨日は、牛伏山付近からもよく見えたが、今日はこんなに近づかないと見えないくらい、視界が良くない。 王ヶ頭ホテルのすぐ右脇を通っていくと、御岳神社の祠がある。その先が、美ヶ原最高地点の王ヶ頭だ。晴れていれば、北アルプスがよく見え、最高の展望だと思うが、あいにく今日は、全く展望がない。見えるであろう大展望を心の中に描いて、集合写真を撮った後は、早々に引き返すことにする。 来た道を引き返していると、前のほうにパラグライダーが舞い上がったように見えた。しかし、この強風でパラグライダーは、危険なのではないかと思っていると、上がったり地面近くに落ちたりしている。凧(スノーカイトというそうです)なのではないかと思って、近づいていくと、風に乗って、スノーシューで滑っている。時折、強い風が来てカイトが舞い上がると、人も一緒に舞い上がる。こんな楽しみ方があったのかと、初めて知った。 山本小屋が近づいてくる頃には、一部分だが、青空も見られるようになってきた。このまま私たちが高原にいるうちに晴れてくれることを期待しつつ、山本小屋に戻って昼食タイムとする。 窓の外には、小屋の方が撒いた餌を目当てに、ハギマシコの大群が集まってきている。ハギマシコは警戒心が強いようで、人の動きに敏感に反応するが、そっと写真を撮らせてもらった。 山本小屋からは、13時30分発の定時の送迎バスに乗せていただいて、下諏訪駅に向かう。この頃には、雲もかなり切れてきて、牛伏山や物見石山方面には、日も当たるようになっていた。 今回は、すばらしい展望を楽しめなかったが、冬山らしい厳しさに触れることができて、良い経験になったのではないかと思う。そして、何よりも、子どもたちが雪の山を好きになってくれたことがうれしかった。 記:網干 |