実施日 | 山名 | 参加者 | 会員 | 障害者 | 2名 | 健常者 | 6名 |
平成25年1月26日 | 蔵王(地蔵山) | 合計 8名 | 会員外 | 障害者 | 0名 | 健常者 | 0名 |
コースタイム: |
天気:1/26 雪、1/27 曇り | ||||||
★1月26日 夜行バスで山形駅に着く。前日のうちに来ていたNさんと合流し、これからの予定を確認しあう。天気が明日よりも今日が悪いと判断していたため、予定を変更し、今日、山寺に行き、明日、熊野岳を目指すことにする。
山形市内も、冬型が強まって、かなりの雪が降っている。電車の車窓からは、雪景色が広がる。山寺駅で電車を降り、歩いて山寺に向かう。
まずは、立石寺本堂の根本中堂に行く。雪は本降りだ。一人で来た若い女性がいたが、運動靴を履いていた。まさか上までは行かないだろうと思っていたが、上で再会した時は、長靴に変わっていた。それに気づいたので、声をかけたら、彼女は香港から来たそうで、日本語は分からないということだ。Cさんは、しっかりと英語で話しかけていた。
入場料を払って山寺の石段を登っていく。雪が積もっているので、滑らないように注意が必要だ。百畳岩を見て、せみ塚から仁王門、性相院を過ぎ、中性院にたどり着く。ここには「なでぼとけ おびんずるさま」というなでると長寿を授かり、ぼけ防止にも良いという銅像があり、みんなが頭をなでていた。御利益やいかに?
さらに奥の院まで行き、もう一度、中性院に戻り、五大堂に行く。五大堂からの展望は、山寺や麓の町がよく見え、すばらしい展望だった。
山門まで戻り、次の電車まで時間があったので、山寺芭蕉記念館に行くことにする。ここへの道から先程登った五大堂などがよく見えた。記念館は休館ということで、駅に戻って、電車で山形に行く。駅の構内の食堂で、昼食を取り、バスで蔵王温泉に行く。
バス停からスカイケーブルまで歩き、ケーブルで一気に上に上がり、ロッジを目指す。視界が悪かったが、無事にロッジに到着した。
ロッジは、20人ほどの宿泊らしいが、暖炉に薪をくべて、火を付けてくださった。吹雪の屋外とは違って、天国のように暖かい暖炉の近くで、いこいの一時を過ごし、おいしい夕食を食べ、明日に備えて、深い眠りについた。
★1月27日 ロッジの方は、通常よりも早い6時30分に朝食を準備してくださった。外は、視界が十分あり、ドッコ沼も見える。もしかしたら、熊野岳まで行かれるかも知れないと期待が膨らんだ。
「また来てください」というやさしいロッジの方に挨拶をして、厳しい寒さの外に出る。まずは、ワカンなどを付けず、ツボ足で登ることにする。整地されたスキー場は歩きやすい。
どこを登っているのか良く分からなかったが、片貝リフトの終点に付いたことで、今いる位置が良く分かってきた。片貝沼付近で休憩し、急坂のパラダイスゲレンデを登る。パラダイスゲレンデからザンゲ坂を登る。この付近に来ると、完全に霧に包まれた。しかし、よく見ると、周囲にはアオモリトドマツの樹氷が出てきた。さらに登ると、完全な樹氷がたくさん現れる。Fさんは、樹氷に抱きついて、「本当に氷だ」と喜んでいる。
蔵王ロープウェイの地蔵山頂駅に着くと、リフトなどが動き始めたこともあり、一気に人が増えた。私たちは、ロープを越えて、今日トップバッターで地蔵山を目指す。膝くらいまでのラッセルだが、吹きだまりの急なところは、雪をかき分け、膝を使って雪を押さえ、登ることになる。スノーシューのFさん夫妻にも、先頭でラッセルをしてもらう。樹氷の脇を通って登っていく。途中からCさんが先頭で登っていく。次第に雪が締まって潜らなくなってきた。霧も時々、薄くなったり晴れる時もあり、後の三宝荒神山や麓の方も見えるようになってきた。
帰る時間を考え、地蔵山で引き返すことにする。地蔵山では、来年の正月用の写真を撮ったりしながら、たどり着いた喜びに浸る。熊野岳方面は、完全に霧の中で、何も見えない。ただ、時間があれば行くことができたかも知れないと思う。
山頂から引き返して、蔵王ロープウェイで蔵王温泉まで下る。麓は、もう完全に晴れ上がっているようだ。温泉に入り、バスで山形駅に行く。
帰りの新幹線の車窓から、真っ白な蔵王方面の山々が見えていた。 記:網干
《参加者の感想》 蔵王、行く前から天気予報が気になっていたが、リーダーAさんのメールのこれからの気象の説明が安心材料となり新宿へ。新宿につけばみんな明るくて、やっぱりきてよかったと思う。 朝の山形は雪がしんしんと降っていて関東地方とはちがう銀世界。しんしんと雪が降る中、山寺を歩く。初めての体験だし、そうそうできないこと。山寺は雪色で色はなく、静かな山寺に粉雪が降る。冬景色を堪能。素晴らしい。山寺の冬景色は水墨画のよう、とHPにあったがまさしくその通り。圧巻でした。
27日の天気はまさしくリーダーの言うとおり、昨日の風もやんで晴れ間が時々現れる。ずっと晴れていたら当たり前に見えるものが時々現れるから感動してしまう。 ロッジから地蔵岳までまだスキーヤーのいない道をツボ足で登る。歩いているのはわたしたちだけ。なんて贅沢な時間。時間を忘れて無心に歩く。 モンスターが現れたときは心臓にぐっと迫力、やっぱりとどまつの樹氷は違う気迫を感じる。ひとつひとつが大きくて、怪獣のよう。それは風に立ち向かっているようにみえる。 ロープウェイ山頂駅からスキー防止ロープを越えて地蔵岳へ。まだだれも足をいれていない。リーダーが道を作ってくれている。そのあとを続々と人がたやすく歩いてくる。普通の靴で歩いている人もいる。わたしたちが頑張って歩いた、ころころころんで出来た雪の道。誇らしい。
Nさんがいうとおり、山はいってみなけりゃわからない、その言葉の通りでした。どんな環境においても楽しめる人がたくさんいてくれたから今回の山旅も楽しかったのだと感じます。人の力ってすごい、そんなことを感じた2日間でした。大丈夫、天気はよくなる、そういうリーダーに感謝します。そして参加者の皆様、楽しい時間をありがとうございました。
記:S.Kさん |
蔵王(地蔵山)山行報告