発端丈山(ほったんじょうやま)山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 3名 健常者 7名
平成25年3月23日 発端丈山 合計 11名 会員外 障害者 0名 健常者 1名
コースタイム:大仁駅(10:20)…城山登山口(10:50-11:00)…城山分岐手前(11:30-12:00)…
        葛城山分岐(12:55-13:00)…発端丈山(13:45-14:10)…長浜バス停(15:30)
天気:晴れ

 3月になってから急に暖かくなり、サクラの開花が例年より1週間も早く、今日は、車窓から見える桜は満開に近かった。

 

 大仁駅に着くと、大きな岩壁を持つ城山が迎えてくれる。少し遠回りをして城山の登山口に向かう。川の畔の桜並木は、満開に近い状態だ。

 

 登山口には、城山から発端丈山までの案内図がある。ここではじめて、城山は「じょうやま」と読み、発端丈山は「ほったんじょうやま」と読むことを知った。

 

 登山道を登っていくと、岩壁が近づいてきた。岩壁に向かうパーティーもいる。岩壁は想像したよりも大きく、3ピッチくらいあるかなり大きな岩場だった。途中でよく見えるところがあった。4パーティーほどが取り付いていた。

 

 白い桜は大島桜だろうか? 足下には、ウラシマソウやタチツボスミレが咲き、ウグイスのさえずりも聞こえる。

 

 城山山頂への分岐手前にテーブルが二つあったので、そこで昼食タイムとする。まさに春爛漫のぽかぽか陽気だ。

 

 昼食の後、緩やかな登りで城山への分岐に到着する。そのまま発端丈山方面に向かう。名前の良く分からないスミレが咲き、ニオイタチツボスミレの香水のような香りを楽しみながら歩いていく。今日初参加のDさんは、Mさんのサポートも体験している。3月入会のH君も、楽しく歩いているようだ。

 

 葛城山方面への分岐を過ぎ、さらに益山寺への分岐を過ぎて登っていくと、発端丈山の山頂に飛び出した。ここは草原状になって開けているので、展望がすばらしい。

 

 足下には駿河湾が広がり、愛鷹山もよく見える。曇っていて見えなかったが、晴れていたら富士山がすばらしい場所のようだ。遠くに見える陸地はどこかの島かと思ったら、山頂にいた地元の方が、静岡方面だと教えてくれる。晴れていると、南アルプスもよく見えるそうだ。登ってきた方向に目を移すと、天城山がよく見えている。

 

 すばらしい展望を楽しみ、集合写真を撮って下りにかかる。内浦学校前に下る分岐があったが、予定通り真っ直ぐ下ることにする。ここも、駿河湾がよく見えて、すばらしいところだった。しかし、傾斜は非常に急だ。慎重に、そしてぐんぐん下っていく。H君が途中で転び、それから不機嫌になってしまった。そこは、よく知ったお母さんの知恵で、置いていくそぶりをすると、しかたなく歩いてくる。

 

 みかん畑の人が売っていたみかんをみんなが買い、下り着いたところが長浜のバス停だった。ここは、沼津行きのバスしかないので、近くの観光センターの方に聞いたら、少し行った三津シーパラダイスで乗れば、伊豆長岡に行かれるとのこと。背伸びをしてオットセイを見ながら歩くと、シーパラダイスに到着した。

 

                                                                 記:網干

 

《参加者の感想》

 久しぶりに早朝5時半に家をでて、品川駅に向かう。電車に揺られながら、ぼんやり車窓を眺めていると小田原あたりからおだやかな相模湾と満開の桜が見え、春爛漫の景色が楽しめた。

 

 終着の大仁駅に近ずくと大きな岩山が見えて来た。この山はロッククライミングで有名な城山とのことで、我々一行はこの城山の中腹を経由して目的地にむかったが、途中岩肌に取り付いている3つのパーテイを見分する事ができた。軟弱な私には、落ちれば命の保証がない事を金かけてよくやるなあ、との思いが頭を過る。

 

 今回の山行は城山発端丈ハイキングコースというルートを行くのであるが、ハイキングと名付けられてる通り、それほどのアップダウンがあるでもなく、好天に恵まれ微風を頬に感じながら、快適に歩を進める。登り始めてから途中昼飯タイムを入れ3時間程で発端丈山への最後の登りにたどり着く。急坂を背と額に汗しながら頂上に立つと360度の視界が広がる。眼下に駿河湾、南方向に天城山系が見える。しかし富士山は雲に隠れ見えず。残念至極頂上から駿河湾への下り道は急勾配で慎重に降りる。途中一軒のみかん農家がシーズン終了との事で、みかんの大安売りをやっており,市価の半値以下であったので多くの人が買い求めた。儲かった気持ちを抱きながら、帰路は何時もの通りで、電車の中で談笑して家路に向かう。

 富士山が見えなかったのは残念でしたが、まずまずの山行でした。

                                                              記:A.Sさん

 

 今回は春うららかであろう静岡の城山・発端丈山へいってきました。

 

 城山ではロッククライマーが大声をかけながら岩を登ってました。同じ人間なのにこんなことができる人がいるんだ、すごいな~。岩の上にいる人が小さく見えました。

 

 発端丈山へのアプローチはゆるやかで、すみれや桜が咲いていて春色の道。3日前の雪山とはうって変わってあたかかくて昼寝でもしたくなるような一日でした。同じ日本、こんなに違うものかと思いながらおだやかな気持ちで春を満喫してきました。残念ながら富士山は雲の中でしたが海を見ながら登る山は贅沢ですね。

 

 みかん畑の中を歩いてるとみかん農園の方がみかん、はっ さく を売ってました。見てくれは悪いけど味は美味しい。Hくんが時折手をつないでくれました。思いもしなかったことなのでうれしい~。孫の手もいいがHくんの手もかわいくてあたたかい。陽気に歌を歌っている。いいね。

 

 Sパパが息をきらしてMちゃんの手をつないで歩く姿にも感動してしまった。みんなみんな支え合って生きてるんですね。Mちゃん、優しいお父さんで幸せだねって聞いたら「うん」っていってました。

 

 お試しでいらした25歳のDくん。若かりし頃の松坂に似ている。道中終始にこやかでなんともフレッシュで爽やかな印象でした。いろんな人のおかげでとてもホットな気持ちになれた山行でした。

                                                              記:S.Kさん