実施日 | 山名 | 参加者 | 会員 | 障害者 | 3名 | 健常者 | 7名 |
平成25年6月9日 | 鷹ノ巣山 | 合計 10名 | 会員外 | 障害者 | 0名 | 健常者 | 0名 |
コースタイム:徳和(5:55)…乾徳山登山口(6:25-6:35)…国師ヶ原(8:10-8:20)…扇平(9:00-9:10) …乾徳山山頂(10:30-11:10)…扇平(12:30-12:55)…徳和(14:55) |
天気:晴れ | ||||||
前日の土曜日に徳和の山吹荘に泊まり、英気を養う。90歳のおばあちゃんがとても元気で、いろんな話をしてくれる。翌日の朝は、5時に朝食でも大丈夫ですかと聞くと、こころよくOKしてくれる。本当にありがたい。
朝、起きると、駐車場には車がたくさん止まり、大型バスも止まっている。もうすでにかなりの登山者が乾徳山に向かったようだ。岩場での時間待ちがないか心配になる。 宿を5時55分に出る。朝の空気がすがすがしい。おばあちゃんの勧めで、見晴らしの良い道を行ってみたが、登りがなかなか急で、まだしっかり起きていない体には、きつく感じられた。
徳和川沿いの乾徳山登山口から山道に入る。オオルリやヒガラなどの歌声を聞きながら登っていく。銀晶水は、雨が降らないためか枯れていた。何度か林道跡を横切り、急坂を登っていく。傾斜が落ちてくると、錦晶水に到着する。ここは、しっかりと水が流れていて、冷たい水を飲むことができた。
錦晶水まで来ると、国師ヶ原は近い。白樺林を通過すると、国師ヶ原に到着する。ここからは、これから登る乾徳山の山頂がよく見え、周囲には、レンゲツツジやヤマツツジが咲いている。子鹿も現れてくれた。
さらに登ると、カヤトの草原状になり、振り向くと、富士山がくっきり見えた。やはり朝は気持ちが良いし、展望も良い。さらに登ると、南アルプスが北岳から聖岳までよく見えている。近いところでは、大菩薩嶺も見える。
月見岩は、ここの展望の良さを表した名前だろうか? ここから少し登ると、扇平に到着する。ここまで来ると、尾根の向こう側に、飛龍山などの奥秩父の主脈が見えてくる。富士山を見ながら、日陰を選んで休憩する。
ここからは、岩場が続く厳しいみちとなるため、ハーネスやソウンスリングを付けて登る。
登山道には岩が多くなり、手を使って登るところも増えてくる。髭剃り岩を過ぎるといよいよ核心部だ。一部非常に狭くなった岩のバンドをトラバースする。そこを過ぎると、はしごを下る。そして少し歩くと、最初の鎖場となる。スタンスがたくさんあるので問題はないが、左側に落ちると助からないだろう。そこを登ると、引き続いて左右に2本鎖がたれた岩場になる。右の方が傾斜が弱いが、足下はすっぱり切れ落ちている。左側はまっすぐ登るので多少安心できるが、傾斜は非常に強く上部は90度近くになっている。どちらも危険だが、登りやすい右側を登ることにする。ロープを結び合っているが、みんな、順調に登ってくる。
ここを過ぎると、しばらくは岩が多いが普通のみちとなる。左側の展望が開け、足下からすっぱり落ちた岩場も出てくる。ミツバツツジが咲くところを過ぎると、いよいよ山頂と直下の岩場が見えた。
山頂直下の岩場は、傾斜は強いが、切れ落ちた場所はなく、健常者はザイルをつながず、ゴボウで登っていく。視覚障害者の人たちだけは、もしものことを考え、ロープをつないで上で確保して登ってもらう。
この岩場を登り切ったところが山頂だった。展望は抜群だ。今まで見えなかった黒金山や、その向こうに国師ヶ岳、北奥千丈岳、金峰山、甲武信ヶ岳、さらに飛龍山までの奥秩父主脈がよく見える。ただ、富士山は雲に隠れて見えなくなり始めていた。
山頂で昼食を食べ、集合写真を撮って、迂回路から下ることにする。ここもはしごがあり、急坂なので、注意して下る。その後も、ロープをつないで、2カ所の鎖場も順調に下り、扇平に到着した。これで、とりあえず一安心。しかし、気を抜いたときに事故は起きるので、気を抜かないように慎重に下ることにする。下山は、道満尾根を使うことにする。
車道に下りて、荷物を預かってもらった山吹荘に立ち寄る。バスの時間まで1時間ほどあったので、おばあちゃんにも加わってもらって、乾徳山の歌を聴くことができた。
難易度の高い山を無事に終えることができて、ホッと一息。しっかりサポートしていただいたみなさま、ありがとうございました。 記:網干
《参加者の感想》 梅雨の晴れ間、晴天に恵まれすばらしい展望を望むことができました。 頂上手前の岩場と鎖場は高度感があり大変緊張感がありましたが、やはり、岩場はおもしろいですね! 前日にロープワークを練習していたのでイメージトレーニングができ全員、無事に通過することができました。ブーリン結びも多くの人がマスターし、スキルアップすることができました。常にロープやシュリンゲを携帯し、いざという時には使えることがセルフレスキューにもなり、安全性も高まりますね。 今後も継続して確認し、みんなでより高いレベルを目指しましょう! 記:M.Yさん
先日は雨の合間の晴天の中、乾徳山へいってきました。行程時間が長いこともあり、三富の山吹荘に前日、宿泊。 ここの民宿の料理は山菜や川魚、山梨の奥の民宿ならではの食事でこういう食事をとっていたらさぞかし長生きできるだろうと思ったが、案の定、こちらの民宿のおかみさんは90歳。なるほど、やっぱり。食事って大事です。 春せみが一生懸命泣いている樹林帯の中では緑のトンネルで美しかった。乾徳山は山頂直下に滑り台のような岩場がある。もちろんすべったらそのまま山から放り投げだされる。山頂直下の岩場にいきつくまで何度も岩場の間を岩にしがみついて登る。暑かったから岩の冷たさがわたしは心地よかった。 森林を超えると、ずらっと山々が見えてくる。景色はすごくいいんだけど、下をみれば崖っぷちの岩場をトラバースする。鎖があるところはそれをたよりにいけばいい、Fさんはやや声を高くあげながら頑張って登っている。そんな難所をひとつひとつクリアしていく。 そこでとうとう現れた天狗岩。鎖場をロープで確保して、みんな無事に完登。山頂に登りついたMさんも、Fさんも興奮してるようだった。わたしも興奮していた。みんなよく頑張ったよね。日頃の訓練のたまものです。目がみえなくてもやりたいことに挑戦する、人の強さって折れない心なんだなと思う。いい山行でした。冗談いいながら声かけながら、励ましあいながらみんなでいったからいけたんですね。山仲間っていいですね~。 いつもながらその場を冗談をいいながら盛り上げてくれるリーダー。30mロープをかついで登って確保をしながら見守ってくれたYさん。ありがとうございました。参加者のみなさんの方に心より感謝します。ありがとうございました。 記:S.Kさん
先日は本当に嬉しかったです。まず、ここが登れなかったら次に進めないと思っていたのです。皆さんにはご迷惑かけてしまいましたけどこれからも鎖場岩場に挑戦してみたいです。
クライミング頑張って三点支持を練習します。 記:Y.Fさん |
乾徳山山行報告