実施日 | 山名 | 参加者 | 会員 | 障害者 | 3名 | 健常者 | 8名 |
平成26年3月1日~2日 | 守屋山・蓼科山 | 合計 12名 | 会員外 | 障害者 | 1名 | 健常者 | 0名 |
コースタイム: 3/1 杖突峠(10:55)…東屋(12:05-12:40)…守屋山東峰(14:00-14:05)…杖突峠(15:35) 3/2 ゴンドラリフト上(9:20)…七合目(9:55-10:05)…蓼科山荘(12:15-12:40)…山頂直下(13:40) …蓼科山荘(14:00-14:10)…ゴンドラ上(15:55) |
天気:3/1 曇り、3/2 曇り一時小雪、山頂付近霧 | ||||||
★3月1日 今回は、1日目に守屋山を往復し、タクシーで蓼科牧場まで移動して、翌日、蓼科山を登ろうという、ちょっと欲張った計画だ。タクシー代が高くつくが、人数が多いと比較的安くなる。
まずは、茅野駅から杖突峠までタクシーで移動する。天気は良くないが、曇り空だった。杖突峠には1.6MWの太陽光発電所を建設中だった。山の中を切り開いて、作るのだから、自然エネルギーと言っても自然破壊であることは他の発電所と変わりない。
霧の中を登っていくと次第に霧が晴れ、曇り空となる。トラバース気味に歩くようになると、左手に山頂部を雲に隠した守屋山が見えてくる。トラバースを終えて林道を越え、木の橋で沢を横切ると春はザゼンソウの群生地となるところに出る。今は一面雪原だが春は楽しみな場所だ。群生地にある東屋で昼食タイムとする。茅葺き屋根の東屋には、雪がたくさん積もっている。
昼食後、登り始めると、登り口には「守屋山登山口」の新しいアーチ状の看板が迎えてくれる。ここから、登りも急になる。トレースはしっかり付いているが、穴がたくさん空いている。少しでも視覚障害者の人が歩きやすいようにと、穴を崩して埋めるように登っていく。さすがに疲れたので、若い?女性にトップを変わってもらう。ザックも途中で置いて往復する。
急斜面を登り、樹林が切れてくると、山頂に飛び出した。曇り空だが、視界は思ったよりもあり、入笠山方面の低山がよく見えた。八ヶ岳は裾のだけが雲に下に顔を出していた。隣には西峰も見える。
みんなで集合写真を撮って下山にかかる。下山は登りよりも足が潜りやすく、かなり時間を取られたが、予定時間を少し過ぎただけで、杖突峠に着くことができた。予約していたタクシーが待っていてくれて、次の蓼科牧場まで送ってもらった。
蓼科牧場の立科白樺高原YHでは、新婚のHさん夫妻のためにFさんが作ってきてくれたケーキにHさん夫妻が入刀する。さらに、お二人でHさんが持ってきてくれた酒をついでくれる。楽しいひとときを過ごし、部屋で歓談してから眠りについた。
★3月2日 明け方まで雪が降っていたため、新しい積雪が10㎝ほどある。 YHから歩いてスキー場のゴンドラまで行き、ゴンドラに乗って上に上がる。上がったところに「幸せの鐘」がある。ここは、恋人の聖地に指定されているそうだ。天気は曇り。
ワカンやスノーシューを履いて出発する。今回、スノーシューを持ってきたNさんに先頭を歩いてもらう。木にどっさりとまとわりついたサルオガセが迎えてくれる。2回ほど林道を横切り、広場に出たところが七合目、一の鳥居だった。
一の鳥居をくぐり、山道を歩く。緩やかな登りから、そろそろ急な登りにかかる頃かなと思った時、先頭を歩くNさんが体調が心配なのでここから下山すると言う。KMさんが一緒に下ってくれるということで、お願いして一緒に下ってもらう。
雪は次第に深くなり、トレースを外れることも多くなった。Iさんも、少し前に痛めた膝が痛くなってきたので、下山すると言う。Iさんであれば一人でも大丈夫だろうと判断し、下ってもらう。
傾斜が次第に増し、雪も深くなってきたため、先頭を交代しながら登る。Hさんは弱視だが、さすがに体力がある。奥さまのLさんが後ろから「20歩進んだら緩やかに右に曲がる」というように適切な声かけを行う。息がぴったり合っているようだ。
急登をがんばると傾斜が落ちてくる。もう蓼科山荘のある将軍平も近い。将軍平で昼食タイムとする。早々にお昼を終えて、みんなはアイゼンを付ける。私は、アイゼンではラッセルが厳しいと思い、ワカンを付けたまま、先に一人でラッセル(わずかですが)しながら登っていく。なかなか来ないので、声をかけるが、「おーい」暗いしか聞こえないようだ。こちらは、声がしているので、近くにいると思ったが、やはり周囲の人たちの発する音にかき消されて大勢いるメンバーには聞こえないようだ。
それでも声が近づき、みんなが登ってきた。もう樹林帯が終わり森林限界が近い。周囲は背の低い樹氷が見えるようになる。雪崩が心配だったが、薄く積もった雪が10cm程度の厚みなので心配ないと判断して登っていく。
急斜面が終わり、ポールが現れてきた。頂上小屋や山頂までもあとほんの少しだが、体調が悪く引き返すという人がいる。しかし、一人で引き返すことに心配があったため、ここで全員が引き返すことにした。結果的に、これが盛会と出て、ゴンドラリフトの最終前に乗り場に着くことができた。
下りは、あまり滑らないシリセードも楽しみつつ、ぐんぐん下った。ただ、どうしても潜ってしまう人もいて、ぎりぎりゴンドラリフトに間に合った。先に下ったNさん、KMさんが一緒さん、Iさんが外で待っていてくれた。 記:網干
《参加者の感想》 守屋山、蓼科山ではお世話になりました。 毎週のように降る大雪で3週間ぶりの山はきつかったです。それなりの山にいくには日頃の訓練が必要と実感しました。守屋山は雪が湿って固く、スノーシューが埋まると引き出すのが大変そうでした。山頂直下の急坂を超えてやっと山頂についたときは八ヶ岳の裾野が少し見えてよかったです。
蓼科山は夜中に雪が降ったのか入口にはトレースもなく、出だしからわかんでした。わかんをつけると歩きやすくてわかんってすごいなと感心しながら歩いてました。樹林にとりつく氷が綺麗で、樹林がないところに出ると雪がマコロンのような砂糖菓子みたい。それはもう別世界でした。どこで引き返すのだろうと考えながら歩いてましたが風もなく、トレースも見えたのであそこまでいけたのだと思い、すごくラッキーだったと思います。 山頂は樹林がなくなりもう空を仰ぎ、あと少しだったなとわかりました。リーダーはいうように山が微笑んでくれたとおもってます。それでも安心してそこまでいけたのはみんなより早くでて将軍平から蓼科山への急な坂にひとりでラッセルして足跡を作ってくれたリーダーのおかげだと思います。なによりも安心して楽しむことができました。 冬の山は厳しい、それを実感した2日間、おつかれさまでした。そしていろんな場面で助けてくださった参加者の皆様ありがとうございました。 記:S.Kさん |
守屋山・蓼科山山行報告