玄岳山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 1名 健常者 5名
平成29年1月7日 玄岳 合計 7名 会員外 障害者 0名 健常者 1名
コースタイム:玄岳ハイクコース入口(10]35)…玄岳(12]20-13:00)…氷ヶ池(13:35-13:40)…
        分岐(14:10-14:15)…玄岳ハイクコース入口(15:15)
天気:快晴

 2017年最初の「障害者と健常者が共に楽しむ登山」は、熱海にある玄岳。すばらしい快晴に恵まれ、東海道線の車窓からも、真っ白な富士山や光る海がよく見えた。

 

 熱海駅で全員集合し、バスに乗って玄岳ハイクコース入口まで行く。ここで自己紹介。今回は、中学3年生のS君が、初参加。インターネットで山の会を探していたところ、facebookで「子ども山登り教室」などを行っている当法人を探して参加申し込みしたとのこと。親の勧めではなく、自分の意思で参加を決めたことに、自立心の強さを感じる。

 

 バス停から、登山口への舗装道路は、非常に急斜面。正月でなまった体には少々応える。それでも元気に登っていく。車道から登山道に入ると、左手に竹林を見る。黄緑の葉が美しい。

 

 樹林帯の道をぐんぐん上っていく。熱海新道の上にある歩道橋を渡る。そして山腹をトラバースしていくと、熱海の街や相模湾、真鶴半島、初島などがよく見えるところに出る。

 

 そこから少し登ると、氷ヶ池への分岐点。まずは山頂を目指す。樹林が切れると山頂が現れた。笹原となり、富士山が間近に見えるようになる。左手には南アルプスの荒川三山、赤石岳、聖岳が見えている。手前には愛鷹山が見える。すばらしい展望だ。そんな風景の中に、パラグライダーが舞っている。寒そうだが、気持ちよさそうだ。少し遠くではハンググライダーも舞っている。

 

 山頂に立つと、さらにすばらしい風景が広がる。富士山はもとより、岩戸山から十国峠を経て、箱根の駒ヶ岳や神山が見える。反対側に目を移すと、駿河湾が見え、沼津アルプスや西伊豆方面が見える。笹の上には天城山も見えていた。昼食は、風をさけて笹藪の近くで食べる。

 

 山頂を後に、笹原の広い斜面を下る。正面に富士山を見ながら下る道は気持ちよい。しかし、途中から傾斜が増し滑りやすくなる。笹の上はいっそう滑りやすい。私は気を抜いたときに滑って、右手のひらを切ってしまった。Oさんがすぐにカットバンを出してくださる。

 

 熱海新道を渡り、さらに下っていくと、氷が池の畔に出る。池の向こうには富士山が見えている。富士山と池を一緒に写せるところは少ないのではないだろうか? 上空にはハンググライダーも舞っていた。

 

 ここからもう一度、熱海新道に出るが、この先の道が分かりにくかった。車道を少し歩き、道路の下をくぐる道を行く。上から下りてきた人は、「ここから氷ヶ池に行かれますか?」と聞く。この道で正しかったようだ。しかし、ここからの登りはかなり厳しかった。みなさん、下山途中にこんな登りがあるとは知らず、ぶーぶー言っている。でも、中3のS君は何でもない様子。今回の登山も楽だったという。たのもしい。

 

 山頂への分岐に到着し、ここから午前中に登ってきた道を下っていく。下りは順調。分岐からちょうど1時間でバス停に到着する。最後の舗装道路は、S君がAさんのサポートを担当する。大人の会話は、介護だ認知症だと、あまり夢がない。S君のためにももっと夢のある話しをしましょう!

 

 富士山の大展望を満喫し、バスに乗って帰途につく。今年も1年、よろしくお願いします。

 

                                                                 記:網干